みなさん、梅漬けってご存じですか?
- 梅を 酢と砂糖 に漬けたもの
梅を食べて楽しむこともできますし、梅エキスのたっぷりと入った梅酢も、炭酸割りや水割り、冬場はお湯割りにして楽しむこともできる栄養満点な保存食です。
さらにすごいところは「保存期間が未知数」というところ。
ワインのように年数を重ねれば重ねるほど梅肉のうま味が格上げされていきます。
作って楽しまないと人生損してしまう!
これが梅漬けです。
わが家では、2013年6月に漬けた梅漬けがまだ少し残っているので、2020年に漬けた梅漬けと比較した画像を最後にのせています。
よかったら最後までご覧ください。
レシピ/作り方|自家製らっきょう酢で梅漬け
らっきょう酢は市販品を買ってもいいのですが、時間に余裕のある人は自家製らっきょう酢で自分好みの配合を見つけてみてくださいね!
材料と配合割合
自家製らっきょう酢の配合から見ていきましょう。
自家製らっきょう酢の配合割合
お酢5:水2:砂糖3~5
砂糖の割合は幅を持たせています。
酸味が少し苦手だから砂糖の割合は多めがいいな。
材 料 | |||
---|---|---|---|
梅 | 1kg | 2kg | 3kg |
☆お酢 | 500cc | 1000cc | 1500cc |
☆水 | 200cc | 400cc | 600cc |
☆氷砂糖 | 300g ~ 500g | 600g ~ 1000g | 900g ~ 1500g |
用意する瓶の目安 | 梅1kg の場合 | 梅2kg の場合 | 梅3kg の場合 |
4Lの瓶 | 1本 | 1本 | 2本 |
8Lの瓶 | 1本 | 1本 | 1本 |
何度かつくっている間に、自分好みの砂糖の割合が分かるようになるので、色々試してみるのもいいと思います。
砂糖の割合を多めにして、それでも酸っぱい!と感じたらどうしたらいいですか?
そうしたら、出来上がりに蜂蜜を足して召し上がるのはどうでしょうか!
なるほど!
蜂蜜をプラスする方法もあるんですね。
氷砂糖の割合が増えると梅から水分が抜けてしまいシワシワにしぼんでしまうので注意してください。
回避策は、最初の段階での氷砂糖の割合を「3」にします。
もしこれよりも甘くしたい場合は、数カ月経過後に残りの氷砂糖をそのまま追加投入します。
または、飲むときに蜂蜜やオリゴ糖などの甘味をプラスする方法もあります。
これで回避できるので試してみてください。
市販のらっきょう酢は食べやすい酸味ですので最初のうちは市販品でもいいかもしれません。
使用する瓶はネット購入なら玄関口まで運んでもらえるので便利です。
下準備
下準備①:梅の下準備
梅は、爪楊枝を使い、ヘタを取ってから流水で軽く洗います。
梅も食べるのでヘタは全て取り除きます。
洗った後、水気が残っていると雑菌が繁殖する可能性が出てしまいます。
キッチンペーパーでふき取るといいでしょう。
もしくは、テーブルの上に新聞紙を広げ、その上に梅をババーっと広げて30分~1時間ほど置いておくと自然乾燥ができます。
新聞紙にザザーの方が楽チンですね!
下準備②:瓶の下準備
瓶はよく洗い沸騰したお湯を回しかけます。
瓶によっては、沸騰したお湯をかけると割れる場合もあるので注意します。
最後に、キッチンペーパーを焼酎で湿らせ、瓶の内側や蓋などを全てふき取ります。
私が使う瓶は沸騰したお湯をかけてはいけないようです…
どうしましょう??
そういう瓶は多いので、沸騰したお湯をかけるという工程をごっそり飛ばしてOKです。
沸騰したお湯をかける工程を飛ばす場合は、ホワイトリカーを使い、念入りに拭きましょう。
そうすることで雑菌の繁殖を抑えられます。
分量の水と氷砂糖を鍋に入れ火にかけます。
沸騰したら火を止めて、そのまま冷まします。
氷砂糖は全て溶かした方がいいですか?
いいえ、沸騰すると氷砂糖が小さくなりますが全部溶かさなくてOKです。
あまりグツグツしてしまうと、水分が蒸発しすぎてしまうのですぐに火を止めましょう。
氷砂糖の割合が増えると梅から水分が抜けてしまいシワシワにしぼんでしまうので注意してください。
回避策は、最初の段階での氷砂糖の割合を「3」にします。
もしこれよりも甘くしたい場合は、数カ月経過後に残りの氷砂糖をそのまま追加投入します。
または、飲むときに蜂蜜やオリゴ糖などの甘味をプラスする方法もあります。
これで回避できるので試してみてください。
レシピ/作り方
①:瓶の中に材料を入れる
いよいよ、瓶に入れていきましょう。
- 梅
- (下準備③)氷砂糖と水を冷ましたもの
- お酢
なるほど、この順番で入れていくんですね。
②:氷砂糖が溶けるまでのお手入れ
氷砂糖が溶けきるまでは1日に数回瓶を揺らして混ぜます。
作った直後に溶け残っている氷砂糖は、1日に数回瓶を揺らす作業をすると数日で溶けます。
氷砂糖が溶けた後は、1カ月に1度はふたを開けてガス抜きをします。
ですが実際、冬場は数カ月ふたを開けずにいても特に問題ありません。
逆に、気温の高い夏場の方がガスがたまりそうですね。
梅酢・梅肉はいつから飲食できる?
氷砂糖が溶けきったらすぐに飲んでも大丈夫。。
といいたいところですが
味が馴染んでないので酸っぱいだけ、です。
- 梅酢 → 2~3カ月後から
- 梅肉 → 最低でも6カ月後から
梅酢と梅肉では、食べられる時期が違ってくるんですね。
そうなんです。
ですが!もうちょっと我慢してほしい!
1年間熟成させて翌年の春ごろから食べ始めるのがおすすめです。
梅エキスが十分に酢に溶け込み、更に梅肉が柔らかくなるからです。
長期保存可能なので、じっくりゆっくり熟成させましょう!
- 去年つくった梅酢 → 今年から食す
- 今年つくる梅酢 → 来年から食す
なるほど、毎年つくる梅酢は翌年のお楽しみということですね。
保存食の醍醐味♪
梅酢の保存場所|冷暗所ってどこ?
昔から、保存食は冷暗所に置くのが基本ですよね。
しかし、近年の住宅では冷暗所といえるような場所がないことも多いのではないでしょうか。
冷暗所になりえる場所は、1℃~15℃程度の北側の場所が適しています。
- パントリー
- キッチンの収納棚
- 床下収納庫
- 階段の下
- 1階の納戸
- 玄関付近
- トイレ付近
こうしてみると、冷暗所になりそうな候補がたくさんありますね。
実際に夏場は15℃以内は難しく、30℃を超えていることも。
それでも梅酢は特に問題ありません。
梅漬けの楽しみ方
気づいたんですが、梅漬けのレシピって梅シロップと同じ材料ですね。
そう、実は同じです(笑)
違いはお酢の量。
お酢には、健康増進のための嬉しい効果がたくさんあります。
- 疲労回復
- 内臓脂肪を減らす働き
- 抗酸化作用
- 高血圧の抑制
- 血中脂質の低下
- 便秘改善
そして梅にも嬉しい健康効果があります。
- 疲労回復
- 高い抗酸化作用
- 食欲増進
- 胃腸を整える効果
- カルシウムの吸収促進
- 動脈硬化の予防
お酢も梅も健康効果が高いですね。
梅酢は最強の抗酸化作用をもつパワーフード
梅酢の楽しみ方
梅酢は、季節によって楽しみ方が変化します。
- 夏場 → 炭酸割り・水割り
- 冬場 → お湯割り
酸味が強いので、どちらかというと夏向けの飲料かもしれませんが冬場も楽しめます。
ビールが好きな人は、梅酢の炭酸割りが冬場でも楽しめるはず。
私自身、ビールが大好きですが梅酢の炭酸割りを飲むようになってからというもの、ビールを飲みたいとは思わなくなりました。
ビールよりも梅酢の方が健康的でいいですね!
現在中学生の娘は、梅酢の炭酸割りが大好き。
毎日、夕飯のときに梅酢の炭酸割りに梅肉をポトンと落として2人(娘と私)分を作ってくれます。
ご飯を食べる前に梅酢を飲んで「ぷはーっ美味しい!」と言うのが恒例?となっています(笑)
まるで晩酌ですね。
小学生の娘も暑い日には梅酢の炭酸割りが飲みたくなるようです。
子供も飲めるのは嬉しいですね。
梅漬けの楽しみ方
梅漬けは、年数を重ねるごとに風味がまろやかになり果肉のトロトロ度合いが増していきます。
画像の左側1年ものでも柔らかくて美味しいのですが、画像右側8年ものになると、感動的にトロトロ。
8年ものは見た目にもトロトロ具合が分かりますね。
梅漬け8年ものは高級感のある味わいです。
梅漬けのいいところは、何年でも持つので、作りすぎても大丈夫というところ。
梅漬けの保存期間は梅干しと同じく何年でも大丈夫かなと思います。
(ですが私自身は10年までしか試せていません。)
こちらの画像は、作った直後と1年前に作ったものの比較です。
全然違う!
作った直後は、梅の色が鮮やかでとってもきれい。
私が梅漬けに出会ったのは2010年ごろ。
友人のお母さんが作ったという梅漬けを少し分けてもらいました。
梅干しの様に酸っぱくなくて甘くてトロトロ。当時2~3歳ぐらいだった友人のお子さんの大好物だと聞きました。
『どうやら梅にらっきょう酢を入れるらしい』という友人の情報をもとに、私なりに改良を重ねて今のレシピにたどり着きました。
毎年つくるのが大変、という人は数年に一度多めに作っておくのもいいですね。
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