一年をとおして緑を楽しめる常緑樹で、害虫がつかない上に実の成る庭木『フェイジョア』。
今回は、そんな万能樹フェイジョアの人工授粉について解説していきます。
記事の最後には、人工授粉に成功したフェイジョアの美味しい食べ方も紹介します。
同じく、実の成る庭木で害虫がつかず、秋から冬にかけては葉が枯れ落ちる落葉樹『ポポー』の人工授粉については以下に記事がありますのでよかったらどうぞ。

【フェイジョア】人工授粉の方法3つの方法

人工授粉の基本として、雌しべの先端に花粉がつくようにします。
それではさっそく人工授粉、3つのやり方を紹介します。
1つ目:花を使った人工授粉

花粉の出ている花をひとつ取り、雌しべに直接つけていく方法です。
これが一番簡単ですが、木が小さく花数が少ない場合は、1つでも取りたくない!ということがあると思います。
その場合は、次のやり方を参考にしてください。
2つ目:綿棒を使った人工授粉

2つ目は、綿棒を使った人工授粉です。
綿棒の先を指で柔らかくほどいてあげると、花粉がつけやすくなります。
まず、花粉が出ている花の雄しべに綿棒をこすって、綿棒に花粉を付けていきます。
そのあと、綿棒についた花粉を雌しべにつけていくという方法です。
3つ目:筆を使った人工授粉

最後、3つ目は2つ目のやり方とほぼ同じで筆を使う方法です。
やり方は綿棒と同じ。
花粉を付けた筆を雌しべにつけていきます。
フェイジョアは、木が大きくなれば人工授粉をしなくても比較的、実を付けてくれますが、開花の時期が5月終わりから6月なので、ちょうど梅雨の季節と重なります。

何年か前にちょうど開花の時期と長雨が重なった年がありました。
わが家のフェイジョアは、人工授粉しなかった影響でみの数が極端に少なかったという経験があります。
タイミングが悪いと、虫による授粉が少なくなり、実の数も少なくなってしまうなんてことも…
庭木で育てるなら、たくさんの実をつけたいと思うので、人工授粉がおすすめです。
【フェイジョア】つぼみ→開花→かれるまでの流れ

こちらはつぼみから開花、そして花びらら落ちていくまでの流れです。
⑤までは花粉が出ていません。


⑤と⑥を比較すると、写真だと分かりづらいですが、⑤は雄しべが硬く、⑥は少しホワっとしているのが分かりますでしょうか…!!
⑥の方は、指で触ると、黄色い花粉がつきます。
雄しべの花粉は、この成熟している雄しべの花粉を使いましょう。
【フェイジョア】開花時期のよろこび

フェイジョアは、特徴的な赤い花が青く澄んだ青に溶け込み、お庭にあると見ているだけで明るい気分になります。
花びらは食べることもできるので、ちょっと一口。
数日から1週間ほどすると、実が柔らかくなってきます。

ほんのり甘い味で、美味しいとは言えませんが、この風味、何かに似ている!
なんだろう。。
分かる人だれか教えてください!
【フェイジョア】みのりの季節~美味しい食べ方~


10月下旬、フェイジョアがまもなく実りの季節をむかえます。


11月上旬、ついに落下しました!
フェイジョアは、熟すと自然に落下します。

ただ、落下したばかりの実は、まだ固いので室内でしばらくの間追熟させます。
数日から1週間ほどすると、実が柔らかくなってきます。

指で軽く押してみて、柔らかくなっていたら食べごろの合図です♪
いよいよですね!!

半分に切って、スプーンでくり抜いて食べます。

スプーンでくり抜いた部分が美味しく食べられます。
甘酸っぱくておいしい♪
食べる部分が少ないのですが、その分、他の果物では味わえない爽やかなおいしさです。