2020年9月16日、Twitter上に衝撃的なツイートがあがり話題ですね。
このツイートに対して多くの反響がありますが、私はこの方をよく知りませんし批判しようとも思っていません。
ただ私は、仕事を持ちながら妊娠をし、ある時は、仕事と育児を両立させながら妊娠をし、産休・育休、そしてワーママとなる。これを4回経験した日本という国に住む一人の女性として、感じている(いた)ことを率直に書いていきたいと思います。
まず最初に、問題となるツイートは何かというとこれ。
もし奥様が「産後うつ」を言い訳にして家事や育児を怠ったら怒鳴りつけて躾けましょう。私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。
「産後うつ」は「甘え」です。
— 橋本琴絵 (@HashimotoKotoe) September 16, 2020
《もし奥様が「産後うつ」を言い訳にして家事や育児を怠ったら怒鳴りつけて躾けましょう。私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。
「産後うつ」は「甘え」です。》
そして、もう一つ、私が気になったのがこちら。
「産後うつ」などと甘えたこといっているから男女平等は実現せず、性差別が横行することにまだ気付けないのでしょうか。
— 橋本琴絵 (@HashimotoKotoe) September 17, 2020
仕事は何であれ、産後3カ月で全力で駆け抜けるだけの精神力(もちろん体力も)素晴らしいと思いました。
なぜかって…。
だって、ほとんどの人はそんなこと無理でしょう?出産経験のある女性なら分かるはず。
人によって程度の差はあれど、少なからず産後の体はダメージを受けているんですから。
いつだったか、こんな例えを聞いたことがあります。

これを聞いた時、なるほどな、と思いました。
確かに体の中はボロボロですもんね。ついでに心も…^^
先に進める前に、まずは私の子育て環境を書いておきますね。
✓ 仕事:夫婦とも働き(フルタイム)
✓ 頼れる親族 :なし(色々あって)
✓ 頼れる友人 :なし(子供のころ育った地ではない)
✓ 近所づきあい :あいさつ程度
つまり、夫婦2人で協力しながら共働きしつつ子育てもしています。
(これが言いたかっただけ…^^;)
でもこれって、今どき普通だったりしますよね!!
核家族 > 親と同居 👉👉 普通
産後うつは甘えじゃないよ!【理屈じゃない!!】
産後うつのことは、専門家ではないので私はわかりません。
だけど、4回の出産経験からわかることはあります。
それは
出産後の女性はスーパー不安定!!!
実際に私が産後に抱えていた不安はこれ。
✓ 自分の体の状態が不安
✓ 夫が協力してくれるか不安
✓ 上の子たちとの関わりが不安
✓ だれにも頼れない孤独感からくる不安
1人目から4人目までそれぞれ違う不安がありましたが、大まかにはこんな感じです。
細かく書いてみますね。
赤ちゃんの状態が不安
生まれたばかりの赤ちゃんはいろんなことします。
✓ しゃっくり
✓ くしゃみ
✓ 母乳やミルクの吐き戻し
✓ いきなり激しく泣き出す
人の子だと冷静に見ていられるのですが、自分の子だとそうはいきません。
赤ちゃんのちょっとした変化に敏感になって不安になりますよね。
どこか悪いのかな…
病院へ行ったほうがいいかな…
大切な大切な自分の赤ちゃんだから、とにかく何かあったら大変。
産後の女性は、自分よりも大事なものができて、その大事な命を育てていくのに必死なんです。
自分の体の状態が不安
赤ちゃんのお世話で忙しい中、実は、自分の体にも不安を抱えています。
✓ 出産すると骨盤周りがガクガク…
✓ 股関節がガクガク…
✓ 会陰の傷痛い…
✓ おっぱいが痛い…
✓ 睡眠不足でいつも眠い…
✓ 立っているとふらふらする…
✓ あまり動いていないつもりでもすぐに発熱…
✓ 体重が戻るのか不安…
✓ 妊娠前の健康な体に戻れるのか不安…
書き出したらキリがなかった…
・ 出産してからの体の変化
この2つの変化を経験し、妊娠前の健康だった体が懐かしく思えるほどでした。
夫が協力してくれるか不安
我が家のケースでは、子供が1人増えるごとに、夫が家事を手伝う機会が減っていきました。
(手伝うっていうワードがそもそも嫌いですが…)
なぜかというと、夫は子供の面倒を見る係、私が家事全般をする係、みたいな流れが自然と出来上がってしまったためです。
もちろん、子供が増えるごとに、夫もより多くの子供たちの面倒を見なければいけないので、負担は増えます。
だから、家事をする余裕はない、という理屈です。
4人目を出産したときは、本当にやっていけるのか不安でしたし、夫にも、もっと家事を手伝ってほしいと思っていました。
そのことを伝えたり、実際にやってくれたりもしましたが、夫自身も限界だったようで…
結局は、私が家事をしている間に夫は子供たち(小さい子)の面倒を見る。
これでやってきてしまいました。
しかし嬉しいことに、上の子たちが小学生に上がるようになると、お手伝いが上手になってくるので(むしろ夫よりも上手…)、今現在は夫は当てにしていません。
実際に、夫婦2人だけで乗り越えるのはかなり辛かったです。
産後の8週間は、市区町村にある子育て支援を使い、週に2~3日、子育てサポーターさんに助けていただき、部屋の掃除や夕食を作っていただきました。
このサービスがなかったら本当に心折れていたと思います。
上の子たちとの関わりが不安
これは2人目の時に一番悩みました。
生まれてくる赤ちゃんに、ママの関心が一気に向かうので、上の子の激しい抵抗を受け止めなければなりません。
時には私も涙するときもありながら、上の子と毎日向き合い、話し合い、1~2カ月かけて落としどころを見つけていきました。
私が一番不安定になったのはこの時期だったかもしれません。
上の子も大切。
下の子も大切。
どうしたらいいのか全く分からない…
毎日が苦しかったです。
それなのに…
この悩みに関してだけは、2人目の時だけ。
3人目、4人目は、ほぼ悩みゼロでした。
逆に、上の子たちが協力して色々と計画して手伝ってくれる。
そんなチームワークを見せてくれたり…
兄弟がいるっていいな、と思った瞬間です。
だれにも頼れない孤独感からくる不安
はじめにも書きましたが、私が子育てをしているこの土地は、生まれ育った土地ではないので昔からの友達はいません。
元々、人との関りが苦手だし、コミュニケーションも苦手。
人間関係なんて面倒だって思っているタイプですから、この土地では、職場の同僚以外には知り合いはいませんでした。
今でこそ、子供を通して知り合うママたちは増えましたが、こんな私は、そう簡単に心開ける友人ができるわけでもなく…
表面的なママ友はそこそこいますけど、悩みを打ち明けられるママ友はゼロです><
訳あって、実母とは連絡をとっていないので、マジで夫しか頼れる人がいないんです。
だから、こういうの、すごくうらやましいと思っちゃいます。

嫉妬…ってわけじゃないんですけどね。
(365日、休めないんだけど私…)
それからこういうのも。

もう来るはずなんだけど、まったく…遅いなぁお母さん、なにやってんだか。
ママ友の、なぜか上から目線のこんな発言にも私は驚きを隠せず…
すごいねっ!!
(なんて幸せなひとだろう…)
私が美容室に行けるのは、夫が平日に有給をとってくれたときのみ。
しかも、今流行?!の1000円カット(1500円だけど)的な、20分~30分で終わって、シャンプーもなし。
ベビーに何かあったら大変だからと、夫とベビーは近くでウロウロしているという何とも切ない状況…。
(カットできるだけで幸せを感じてるんですけどね♪)
とは言え、やはり、実母に頼っているママ友は多く、いつも楽しそうに見えてしまいます。
(嫉妬ではないんですけどね…。何度も書きますが。)
時にはそんなママたちを見て、自分の孤独感を再確認してしまったりもします。
現役ワーママが働きづらいと感じること
✓ すきで子供を作ったんだから弱音は吐くな的な空気
✓ 子供とキャリアの両方をとれるとは思うな的な空気
✓ 子供のことで迷惑かけてんだから言うこと聞け的な空気
そして、極めつけ、夫の職場では…。
(残りの5日は捨て)
これはまだまだマシな方だと思っていますが…
とは言え、これが日本の実情です。
現実的に産休・育休を取得させてもらえない会社も多い中、私は4度の産休・育休を取得させてもらい、そして職場復帰までさせてもらいました。
これには素直に感謝していますし、これから先も助けてもらった同僚との縁は大事にしていきたいとも思っています。
妊娠2カ月初マタ マタニティインナーって何枚必要なんだろう…? 妊娠期間は短いし、産後まで長く使えるものが良いなぁ。 こんなお悩みを解決します。 この記事を書いている私は、現在4人の子を育てるワーママです[…]