子供の同級生がコロナ陽性になったときのお話です。
子供が通う小学校が長期休暇に入ったある日の夜、学校からの1通のメール。
それは、児童にコロナ陽性者が出たとの連絡でした。

家族がコロナ濃厚接触者になった話
経緯を簡単に説明すると以下のとおり。
② 学校からうちの子が濃厚接触者だという電話連絡
③ 濃厚接触者が体育館に集まってPCR検査
④ 学校からPCR検査結果のメール(全員陰性)
⑤ PCR検査から2週間の地獄
順番に説明していきますね。
①学校から児童がPCR検査で陽性だったとメール
子供たちを寝かしつけていた21時ごろ、学校から1通のメールが届きました。
このメールでは、学年が明記されていないため、どうすることもできず…。
不安な夜を過ごしました。
②学校からうちの子が濃厚接触者だという電話連絡
翌日、学校からは何の連絡もなかったため、いつも通りの生活をしようとしましたが…
下の子を保育園に送っていったところ、保育園から受け入れ拒否をされました。
理由は、家族が濃厚接触者じゃないことが明らかになるまで預かることができないというもの。
幼児を連れての勤務はできないので、この日、私は仕事をお休みすることにしました。
そして、9時ごろに、学校から電話がありました。

PCR検査?
えーーーっ
③濃厚接触者が体育館に集まってPCR検査
電話連絡を受けてからすぐに濃厚接触者とされた子供を連れて学校の体育館に行きました。
同じクラスの親子が徐々に集まり始めています…。
重々しい雰囲気...。
順番に検査をし、1時間程度で帰宅。
PCR検査の結果は明日にはでるため、各自に電話連絡をするということ。
④学校からPCR検査結果のメール(全員陰性)
PCR検査当日の19:30ごろに学校から1通のメールがあります。
PCR検査の結果を伝えるものでした。
『本日検査した全員が陰性判定でした。』
予定よりも結果が早くでたこと。
全員が陰性だったこと。
とにかくほっとしました。
⑤PCR検査から2週間の地獄
子供が濃厚接触者とされPCR検査をし、結果は陰性でした。
しかし、
保育園でも学童でも子供たちを預かってもらえませんでした。
こう言われたのです。
この時、小学生組2人、保育園組2人。
小学生だけならまだしも、保育園の子を2人、一番下は1歳でした。
私たち夫婦は共働き。
近くに頼れる親戚もいません。

会社に出勤する日は2週間で休暇を除いて9日もある。
一瞬にして地獄に突き落とされた感じです。
夫の会社は有給休暇をあまりとれる社風ではなく、こういう事態でもせいぜい1日とれるかどうか。
しかしタイミング的に、夫が会社の連休と重なっていたため、平日3日分は子供たちの面倒を見てくれることになりました。
残りは妻である私が何とかすることに。
私は会社に掛け合い、在宅勤務を許可してもらいましたが、1歳の子を抱えて在宅勤務は現実的に無理すぎます。
上の子たちに下の子たちの面倒を見てもらいながら、最低限の仕事しました。
もちろんフルタイムでの勤務は難しいので、有給休暇を半日ずつ使い、なんとか、なんとか。
なんとか、やり過ごしました。


有給つかえないの?


(コイツ~~)
さすがに6日間はキツイよ...
結局、私は、平日6日間のうち、半休5回、全休1回をとりました。
※このほか、PCR検査当日は、夫婦ともに会社をお休みしています。
たった1回、家族の1人が濃厚接触者になっただけ。
PCR検査の結果は陰性だったのです。
大きすぎる影響にイラ立ちがつのります。
ママ友からのLINE
PCR検査当日の午後に、普段はあまり連絡をとらないママ友からLINEで連絡がありました。
このママ友の子も、わが家と同じ小学校と保育園に通う子がいます。
〇年生の子みたいだけど、〇〇さんの上の子は大丈夫?
う、うん。今のことろ大丈夫だよ。
大丈夫ならよかった。
私は、うちの子が濃厚接触者でPCR検査をしたとは言わず、言葉をにごしました。
その後しばらくしてまた連絡が。
【ママ友】
〇〇の学童の子みたいだね。
うちの子は明日から保育園に登園できるみたい。
【私】
そっか、よかったね!うちはまだ登園できなそうだよ。
【ママ友】そうなんだね。
だけど、仕事より命の方が大切だからさ、
周りに迷惑かけるかもだけど、仕事はいつでもできるよ。
ママ友は、悪気はないんだと思います...。
だけど、濃厚接触者とされた私たち家族。
主に私と夫は、周りに与える影響を目の当たりにして相当なショックを受けています。
もし陽性だったら…。
もし家族もPCR検査をすることになったら…。
子供が通う保育園や職場にまで迷惑をかけてしまう。
「仕事より命が大事」
「仕事はいつでもできる」
当たり前すぎる正論を言われて嫌悪感を抱きました。
現実問題として、4人の子を育てる親として『仕事はいつでもできる』なんて流ちょうなこと言ってられません。
夫婦共働きで何とかやりくりしている家計は、どちらかが職を失えば立ち行かなくなります。
実は、この他にもたくさんのLINEがママたちの間で飛び交っていました。
目的は『犯人捜し』です。
『何年何組の誰が』
コロナ陽性者なのかを突き止めるためです。
後日、学校行事でほかのママたちと会ったときのこと。
『○○くんのママがコロナ陽性になって○○くんも陽性になったみたいだね。』
聞いてもいないのにそんな情報を伝えてくるママ友たち。

コロナが原因で夫婦関係にも亀裂が...
子供がPCR検査を受け、その後2週間の自粛生活。
子供たちを見ながら在宅勤務。
この間、いら立ちがマックスになる私。
いつも通り仕事に行く夫くんをみて、毎日のようにこう思いました。

当然、この期間、夫婦喧嘩も多く、夫婦でストレスマックス状態。
本当に辛かったです。
心身ともにボロッボロです。
※子供たちは元気でした。
今回の経験から分かったこと
今回は、家族のだれもコロナに感染しませんでした。
ただ、家族の1人が濃厚接触者となりPCR検査をしました。
結果は陰性です。
防ぎようのない現実があり、誰でもその対象になってしまう。
誰でも可能性があることなのに、周りの反応に私たち夫婦は傷つきました。
ただ、1つだけ嬉しかったこと。
私の職場、そして、夫の職場は思ったよりも冷静でした。
家族が濃厚接触者であっても、陽性ではないので「いつも通り」。
私たち夫婦は、その、いつも通りの対応に「あたたかさ」を感じました。
だけど。
保育園・学童・ママ友。
この集団がとても怖い存在であることを痛感。
特に、2週間の自宅待機中に保育園からかかってくる電話にはホトホトうんざりしていました。
内容は、体調に変化がないかの確認。
他にもここには書ききれないくらいのエピソードがありますが…
結果的に感じたことは、👇です。
この人たちめっちゃ冷たいやん!
(当たり前の反応かもしれないけど目の当たりにすると…)
今現在は、普段の生活に戻っていますが、この経験が腑に落ちないまま、今も過ごしています。
記事を読む他の人も参考になると思います。